このモジュールは改造されている。

二つ以上のステージが生成されている状態で、いずれかのモジュールが解除されると、ランダムでディスプレーの上にあるスイッチが動作する。スイッチが動作すると、強制的に入力フェーズに入る。
この時、入力フェーズとなったことを知らせるアラームが鳴る。
自分からスイッチをオフに操作することはできず、スイッチをオフにするには最低でも一つのステージを突破する必要がある。

手に入れた「目標値」に*できるだけ近づけるように入力を行うこと。入力フェーズを無視して他のモジュールを解除するとミスが記録される。一つのステージを突破すると、入力フェーズが継続するか、終了するかがランダムで決定される。入力フェーズが終了する場合、自動的にスイッチがオフに動作する。
スイッチが動作した場合、最初の「目標値」は前回の動作時で最後に入力したステージの次のステージの「目標値」を使用する。ステージが無くなる場合、最初のステージにループする。今回が一回目の動作である場合、「目標値」はステージ一のものを使用する。

「***計算した数字」の初期状態は、オフセットが設定されている。
最初にその数を求めてから、入力を始める。次のルールを順番に適用し、
「***計算した数字」の初期状態を求める。

シリアルナンバーにあるすべての数字を連結させる。

その数に爆弾にあるモジュール数の下一桁を十倍したものを足す。

その数にバッテリーの数を掛ける。バッテリーがない場合、何もしない。

英語名に「Math」がある(このモジュールを除く)モジュールがある場合、それに合致するモジュールの数だけ足す。このルールが適用された場合、※以外のルールはすべて無視する。

英語名に「Word」があるモジュールがこのモジュール以外にない場合、その数を二乗する。

点灯したTRNがある場合、その数に十七を足す。

ステレオRCAポートがある場合、その数を三で割る。小数点以下は削除する。

モジュール「漢字」または「偽漢字」がある場合、その数を四で掛ける。

モジュール「詩」がある場合、その数から一だけ引く。

※この時、値が九百九十九を超える場合、千より上の位を削除する。

この値が現在の「***計算した数字」である。この値からスタートする。

単語の数字はめちゃめちゃになってしまっている。付録：単語帳の表を参照すること。
その単語がひらがなである場合、数字は表にあるその単語まで下に移動した数である。
(右上から開始、一番下に到達した場合、一列左の一番上へ移動)
それ以外の場合、その単語が英語である場合、数字は表にあるその単語まで下に移動した数である。(左上から開始、一番下に到達した場合、一列右の一番上へ移動)
それ以外の場合、その単語がカタカナである場合、数字は表にあるその単語までデカルト順で移動した数である。(左下から開始、一番右に到達した場合、上の段の一番左へ移動)
それ以外の場合、数字は表にあるその単語まで通常の読み順で移動した数である。
(左上から開始、一番右に到達した場合、下の段の一番左へ移動)

ただし、単語が右から左に書かれている場合、手に入れた数字の十の位と一の位を入れ替える。手に入れた数字が一桁である場合、十の位に「ゼロ」があるものと考える。
RJ-45ポートがある場合、手に入れた数字に五だけ加算する。

ボタンの単語は一度使用すると消滅し、二十五秒ごとに新しい単語のボタンが一つ現れる。一つのステージ内で、どれだけの単語を使用しても構わないが、「計算した数字」がゼロから九百九十九の範囲から外れてしまったり、ボタンの単語が「あふれて」しまう場合、ミスが記録される。

他のすべての無視されないモジュールが解除されると、ディスプレーが空白になる。スイッチをオンにすると、最終入力フェーズに移る。今までに表示された「目標値」に*できるだけ近づけるように最初のステージから全て入力する。途中でミスが記録された場合、スイッチは自動でオフの位置になる。最後のステージまで入力されると、モジュールが解除される。

重要：モジュールには追加で制限時間が設けられている。最後に数字が入力されてから三十秒以内に、次の数字が入力されなければ、ミスが記録される。また、これとは別に、前のステージが突破されてから約一分三十秒以内に次のステージを突破できなかった場合も、ミスが記録される。大まかな制限時間は、ディスプレーに表示される枠で把握する。
(赤枠が三十秒のタイマー、白枠が一分三十秒のタイマー)

* 「できるだけ近づける」とは、「目標値」から誤差±十五以内で、これ以上現在あるボタンを押すと「目標値」から離れる計算となってしまう状態を示す。ステージを突破すると「ポーン」という音で知らせる。

** 記号のボタンは、＋は通常の足し算、×は通常の掛け算と同じように機能する。｜は現在の「計算した数字」から次に押されたボタンの数字を引く。÷は現在の「計算した数字」から次に押されたボタンの数字で割る。小数点以下は全て削除される。

***「計算した数字」は一切表示されない。また、「計算した数字」は数字がゼロから九百九十九の範囲外にならない限り永遠に引き継がれ、最終入力フェーズに入ってもリセットされない。ただし、二回だけ、空白の正方形のボタンを使用し、「計算した数字」をミスなしで初期状態にリセットできる。